「再チャレンジ」なんて嘘っぱち!

b080830.jpg 突然「自己責任」を投げ出した元祖首相が言い出した「再チャレンジ」が、首相官邸のサイト(http://www.kantei.go.jp/jp/saityarenzi/index.html)には、未だにさも実績が上がったかのように掲載されている。しかし、この事業で使った公金がどこに消えていったかが明らかになってきている。フリーターの就労支援対策として設置された若年向けハローワーク「ジョブカフェ」の運営委託を受けたリクルートが、日給12万円の人件費を計上していた。そしてこれは「相場」だという。(週刊ダイヤモンド08年9月6日号)
 今回は昨年度の教材を自戒をこめて紹介する。「あしたをつかめスペシャル・ボクらの夢はこうなった!」(http://www.nhk.or.jp/shigoto/zukan/08sp/next.html)からの3人の若者のケースを紹介した。その中の一人は元ウェディングプランナーの女性。彼女がウェディングプランナー時代に生き生きと働いていた姿も教材化していた。しかし、休日も返上して顧客のために時間を費やす部分はカットした。今回放送された番組では、彼女がその後主任に抜擢されるも「過労」で体調を崩し、現在は故郷の実家に帰り、派遣社員として事務の仕事をしている。しかし、両親の結婚記念日を盛り上げることを通して、やっぱりウェディングの仕事がしたいと、次はウェディングプランナーを育てる学校の講師を目指すという。「回り道は近道だったりする」というテーマで、つまずいても「自己実現」を目指す若者として教材化した。しかし、彼女がそれほどまでにこだわりをもてる仕事を辞めざるを得なった理由を彼女のつまづきとして紹介し、そのような働かせ方をした会社の責任を問わないのはおかしい!もともと正社員に就けない構造も正社員に過労を強いる構造もともにおかしいのだ。もう1人のファッションバイヤーの女性も「もう流行に左右されるのはイヤ!」と現在はヨガインストラクターを目指しているというが、職場でのノルマ主義的な仕事に疲れたのではないかと思う。そして、この2人が「再チャレンジ」を目指せるのは、失業中の生活を養ってくれる実家(家族の溜め)があったからではないかと思う。因みに、「ウェディングプランナー」の仕事を紹介したのは、「結婚」ついて考える次の教材に繋げるためだった。

回り道は、近道だったりする

 今日は仕事に就いてから数年が経ち、いろいろと思い悩んでいる3人の人を紹介するビデオをみてもらいます。
一人目は、ファッションバイヤーだった石田奈緒美さん(28歳)です。
 ファッションバイヤーとは、小売店やセレクトショップを経営するアパレル商社や、百貨店に勤務して、店頭に並べる商品の(あ 仕入れ )を担当する人のことです。
 石田さんはファッションバイヤーとしてばりばりと働いていましたが、(い 流行 )だけを追い求める世界に違和感をもち始めました。

1.石田さんはバイヤー当時は、何だけを完璧にしようと思っていましたか?
 
 人から見る目、見た目

2.石田さんは、あなたの価値はと聞かれたら、どう思っていましたか?

 自分には何もない

3.石田さんは、いまは何を目指していますか?

 ヨガのインストラクターになり、地元でヨガ教室をやりたい

二人目は、ウェディングプランナーだった小森良子さんです。
 小森さんが出ていたウェディングプランナーのVTRは2学期にみました。VTRでもとてもいきいきと働いていまいしたね。あの後、仕事ぶりが認められて、十数人の部下を率いる結婚式場の(う 支配人 )に昇進しました。しかし、その後仕事を辞めて、現在は派遣社員で工場の事務の仕事をしています。

1.小森さんは、どうして仕事を辞めたのでしょう?

 連日遅くまでの勤務で、体調をくずしてしまった。

2.小森さんは、つまずいたからどんなことがわかったでしょう?

 ブライダルの仕事がやっぱり好き

3.小森さんは、次はどんな仕事をしたいと言っていましたか?

 ウェディングプランナーを育てる先生になりたい

三人目は、日本料理・板前の杉本拓史さんです。
 板前の新人はまず、掃除や洗い物の他に板前仲間が食べる(え まかない )料理を担当します。杉本さんもVTRで「しゃばい」ハヤシライスを作っていました。修行時代は厳しく、同期で入った仲間は次々とみんな辞めていきました。しかし、負けたくないという気持ちで5年間で(お 包丁さばき )や(か 盛り付け )の基本を身につけました。そして、いまこの店を出ようかどうか迷っています。

1.杉本さんは、どうして今の大きい店を出たいと思ったのでしょう?

 ここでは歯車のひとつで個性は出せない

2.大将(総料理長)の村田さんは杉本さんにどうアドバイスしていましたか?

 もっと遠いところに目標をおけ
 (あと1・2年、この店で味付けや献立を学んだほうがいい)

3.杉本さんは自分でどんな結論を出したでしょう?

 1年後にここを出たほうが、次に行ったところで力を出せる

 ウェディングプランナー  理想の結婚式 一緒につくりませんか

 人生の新たなスタートを飾る、結婚式。その記念すべき日を(あ 個性的 )に演出するのが、ウエディングプランナーです。自分たちらしい結婚式を望むカップルが増える中、注目されています。カップルと何度も打合せを重ねながら、二人のイメージを具体的な形にしていきます。音響や照明、(い 小道具 )を使い、二人の理想に近づけていくことが、この仕事の最大の魅力です。一方で、(う 予算 )というカベも存在します。限られた費用の中で二人の理想をどう実現していくか。そのバランスを考えなければなりません。
 今回の主人公は、この仕事を始めて3年目の小森良子さん(27歳)。小森さんは、これまで、50以上の結婚式を作ってきました。六甲おろしの音楽と共に披露宴会場で風船を飛ばしたり、新郎をサンタクロースに変身させたり、小森さんの結婚式はどれも個性的です。
 番組では、小森さんと1組のカップルの、挙式までの2週間のやりとりを追います。休日返上で新郎新婦の相談役になったり、責任者として30人以上のスタッフを動かしたり・・・結婚式を作り上げるため準備を重ねる小森さんの姿を追い、ウエディングプランナーの仕事を紹介します。

1.小森さんが担当したカップルの結婚式で「冬」のイメージをどう演出したでしょう?

 雪の代わりにシャボン玉を飛ばした

2.また、「夏」のイメージをどのようにを演出したでしょう?(ビールサーバーは予算オーバーでだめでした)

 新郎がドライアイスを各テーブルのコップに入れてまわった
                 
3.小森さんは小さい頃、お母さんをどのように喜ばせたでしょう?

 好きな食べ物や帰宅が遅くなる日をさりげなく聞いておいて、食事を作ってあげた

■ウエディングプランナーになるには
 ウエディングプランナーになるために、特別な資格は必要ありません。結婚式場を運営する会社や、ホテル、企画会社(式場を持たず、レストランなどでの結婚式を企画する会社)に就職することで、ウエディングプランナーになれます。ただし、会社によって仕事内容が異なりますので、各企業に確かめてください。
 この仕事について学べる学校は全国に60以上、専門学校や、専門の学科をもつ短期大学があります。

■今回の授業を受けてのあなたの感想を書いてください。

■あなたの理想の結婚・結婚式はどんなものですか?
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